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代々木の美容室がAI検索で名前を挙げてもらうためのMEO対策

文・結城 隆行(ZUBOLAND株式会社 代表取締役)

代々木の美容室20店のうち12店は、AIに一度も名前が出ませんでした。同じ代々木でも焼肉店とは大きな差があります。調査の数字をもとに、美容室がGoogleマップとAI検索で見つけてもらう手順を解説します。

美容室を探すとき、予約サイトを開く人もいれば、Googleマップで「代々木 美容室」と調べる人もいます。 そして、AIに「代々木でおすすめの美容室を教えて」と聞く人も出てきました。

ZUBOLANDが2026年10月に代々木の美容室20店を調べたところ、12店はAIに一度も名前が出ませんでした。 同じ代々木の焼肉店では、出なかったのは20店中5店だけです。

ここでは、なぜ美容室はAIに出にくいのか、私たちの数字から言えることと、美容室がいまからできる対策をまとめます。

代々木の美容室は、AIにどれくらい名前を挙げられているか

調べたのは、Googleの店舗検索で「代々木」「美容室」の上位に出てくる20店です。 ChatGPTとGeminiに「代々木でおすすめの美容室を教えて」と3回ずつ聞き、店名が答えに入った回数を数えました(2026年10月2日)。

20店中12店は、一度も名前が出なかった

6回聞いて一度も名前が出なかったお店は、20店中12店。 Googleの店舗検索では上位にいるのに、AIの答えには入っていないお店が、半分以上ありました。

2つのAIを分けて見ると、こうなります。

  • ChatGPTに1回でも名前が出たお店:20店中5店(3回とも出たお店は0店)
  • Geminiに1回でも名前が出たお店:20店中5店(3回とも出たお店は5店)
  • 両方に出たお店:20店中2店

Geminiは、出るお店には毎回きっちり出して、出ないお店はまったく出さない。 ChatGPTは、聞くたびに挙げるお店が入れ替わる。 同じ5店でも、出方はかなり違いました。

同じ代々木でも、業種でこれだけ違う

同じ日に、代々木のほかの業種も20店ずつ調べています。

業種(代々木) 一度も出なかったお店
焼肉 20店中5店
居酒屋 20店中11店
美容室 20店中12店
整体 20店中16店
リフォーム 20店中16店

焼肉店は、4店に3店がAIに名前を挙げられていました。 美容室は、それより大きく下がります。 町田でも同じように調べましたが、美容室は20店中15店が出ず、両方の地域を合わせると40店中27店でした。

なぜ美容室は出にくいのか(私たちの見立て)

ここからは、測った数字ではなく、私たちの見立てです。

美容室は、予約サイトの中でお店選びが完結しやすい業種です。 メニューも料金もスタイリストの紹介も、予約サイトのほうがくわしく、Googleのビジネスプロフィールやお店のサイトは手薄、ということがよくあります。 AIが答えを作るときに読める材料が少ないと、名前を挙げにくくなるのかもしれません。 原因をきちんと切り分けたわけではないので、ここは「そういう可能性がある」として読んでくださいね。

Googleマップと、GoogleのAIの関係

美容室がAIに出るための土台は、Googleマップと同じです。 GoogleのAIによる概要やAIモードは、ふつうの検索とGoogleマップの情報の上で動いていて、特別な追加の対策はいらないとGoogleは説明しています。

順位は「関連性・距離・知名度」で決まる

Googleは、ローカル検索の結果は主に関連性・距離・知名度で決まると公式に書いています。 距離はお店の側では動かせないので、美容室ができるのは、探している言葉と情報を合わせること(関連性)と、広く知られること(知名度)の2つです。

予約サイトに載っているだけでは、Googleには伝わりきらない

予約サイトにどれだけくわしく書いても、Googleのビジネスプロフィールが空っぽなら、Googleマップの関連性は上がりにくいはずです。 探している人の言葉と合わせる材料が、プロフィールの側に無いからです。 予約サイトの情報を、Googleの側にも置いておく。 美容室の対策は、ここから始まります。

代々木の美容室のAI検索対策のやり方

手順1:「代々木 美容室」でAIとマップに聞いてみる

まず、お客さんと同じように探してみます。 Googleマップで「代々木 美容室」と調べ、ChatGPTとGeminiに「代々木でおすすめの美容室を教えて」と3回ずつ聞きます。

自分のお店の名前を入れずに聞くのがポイントです。 出てきた回数を、AIごとに書き留めておきましょう。

手順2:予約サイトとGoogleの情報をそろえる

次に、予約サイトとGoogleのビジネスプロフィールを並べて見比べます。 とくにずれやすいのは、次の4つです。

  • 営業時間と定休日(臨時休業や年末年始の「特別営業時間」も)
  • お店の名前の書き方(英語表記とカタカナ表記がまざっていないか)
  • 電話番号と住所(ビル名・階数まで)
  • メニューと料金

お店の名前と住所と電話番号は、Googleと予約サイトだけでなく、お店のサイトやSNSのプロフィールでも同じ書き方にそろえます。 どこを見ても同じ情報が書いてあることが、お店の実在を確かめる手がかりになるからです。

手順3:メニューとスタイルの写真を足す

ビジネスプロフィールには、カット・カラー・パーマなどのメニューと、おおよその料金を載せます。 「髪質改善」「ショートが得意」のような、お店の得意なことも、メニューの説明で自然に書けます。 あわせて、プロフィールのウェブサイト欄や予約の欄には、ふだん使っている予約ページのURLを入れておきましょう。 Googleマップでお店を見つけた人が、そのまま予約まで進めます。 せっかく見つけてもらえても、予約の入口が分からなければ、別のお店に流れてしまいますからね。

写真でいちばん伝わるのは、スタイルの写真と、お店の入口の写真です。 代々木駅のまわりは同じようなビルが多いので、入口の写真があるだけで、はじめての人が迷わずに済みます。

手順4:口コミに返信する

Googleは、好意的な口コミや有用な返信が、お店の注目度を高めるのに役立つと公式に書いています。 返信では、相手が書いた範囲で、どんなメニューだったかに触れると、次に同じメニューを探す人の参考になります。

たとえば、ショートカットにされた方の口コミなら、こんな返信が考えられます。

ご来店ありがとうございました。思い切ってのショートカットでしたが、気に入っていただけてうれしいです。伸びてきたときの形も考えて切っていますので、1〜2か月後のお手入れもお気軽にご相談ください。

定型文をコピーして全部に同じ返信をするより、1行でもその人に向けた言葉があるほうが、読む人に伝わります。 返信は、まだ来たことのない人が、お店の雰囲気を知るいちばん身近な場所ですよ。

うまくいくポイント

予約サイトを直した日に、Googleも直す

情報のずれは、たいてい「片方だけ直した」ときに生まれます。 年末年始の営業時間を予約サイトだけ変えて、Googleは前のまま。 そうすると、Googleマップを見て来たお客さんが、閉まっている店の前で困ることになります。 予約サイトを直したら、同じ日にGoogleのビジネスプロフィールも直す。 この習慣だけで、ずれのほとんどは防げると思います。

得意なことを、お客さんの言葉で書く

「代々木でおすすめの美容室」と聞かれたとき、AIは、どんなお店なのかが分かる材料を探します。 「ショートカットが得意」「白髪をぼかすカラーが多い」のように、得意なことを、お客さんが実際に使う言葉で書いておくと、探している言葉と合いやすくなるはずです。 専門用語や、お店の中だけで通じるメニュー名だけで書くと、伝わりにくくなります。

AIごとに、月1回記録する

手順1で見たとおり、ChatGPTとGeminiでは出方がまったく違いました。 Geminiに毎回出ていても、ChatGPTには一度も出ていない、ということも普通にあります。 月に1回、同じ質問・同じ回数で、AIごとに記録しておきましょう。 直したことが効いたのかどうかは、記録があって初めて分かるものですよね。

よくある失敗と注意点

「口コミを書いたらトリートメント無料」

美容室でとても多いのが、口コミと引き換えに特典を出すやり方です。 Googleのポリシーでは、お金や割引、無料のサービスと引き換えに口コミを頼むことは禁止されています。 見つかると、口コミが消されることがあります。

許されているのは、見返りなしで、実際の体験を書いてほしいと頼むことだけです。 良い評価をくれそうなお客さんにだけ頼むのも禁止なので、気をつけたいですね。

お客さんのスタイル写真を、許可なく載せる

スタイルの写真は、いちばん伝わる材料です。 でも、お客さんの顔や後ろ姿が写った写真を載せるなら、必ずご本人の許可を取りましょう。 予約サイトに載せる許可をもらっていても、Googleに載せる許可とは別、と考えておくのが安全です。

お店の名前に「代々木駅1分」と足す

ビジネスプロフィールの名前に、駅からの距離や「髪質改善専門」のような説明を足すのは、Googleのガイドラインで禁止されています。 名前は、看板で実際に使っている名前だけにします。 地域名で見つけてもらうのは、住所とお店のサイトの役目です。

事例:この調査から分かったこと

今回の数字は、ZUBOLANDが運営するまねき番(お店のGoogleマップとAI検索の運用代行)の準備として、自分たちで測ったものです。 町田と代々木の5業種・200店を、同じ質問・同じ回数で調べました。

全体では、AIに一度も名前が出なかった116店のうち、106店がGoogleの評価4.0以上でした。 評価が高いお店でも、AIには見つけてもらえていないことが多い。 美容室は、その傾向がとくに強い業種でした。

AI検索の基本はAIO対策のやり方に、自分のサイトを確かめる手順はAIO対策の点検方法にまとめています。 同じ調査の町田の整体院の結果は、町田の整体院のMEO対策に書きました。 投稿や口コミの返信まで手が回らない場合は、まねき番がお店の代わりに続けます。 いまの見え方は、無料診断で確かめられます。 ZUBOLANDについては、代表のブログをご覧ください。

よくある質問

予約サイトに載っていれば、Googleの対策はいりませんか?

予約サイトから来るお客さんだけで十分なら、急がなくてもいいと思います。 ただ、Googleマップで探す人や、AIに聞く人には、予約サイトの情報が届いているとは限りません。 少なくとも営業時間とメニューは、Googleのビジネスプロフィールにもそろえておくのがおすすめです。

スタイリスト個人のInstagramは、AI検索に効きますか?

私たちは、そこまでは測っていません。 なので、効くとも効かないとも言えないのが正直なところです。 まずはお店のビジネスプロフィールとサイトを整えて、そのうえでInstagramからお店のページへつながるようにしておくと、どちらから来た人も迷わずに済みます。

AIに名前が出るまで、どれくらいかかりますか?

決まった期間はありません。 AIの答えは聞くたびに変わりますし、情報を直してから反映されるまでの時間も、AIによって違います。 同じ質問・同じ回数で月に1回ずつ記録して、少しずつ変化を見ていきましょう。

この記事に関わるサービス

まねき番お店のGoogleマップ・AI検索の運用代行

まねき番は、お店のGoogleマップの投稿と口コミ返信を代わりに進め、GoogleマップとAI検索での見え方を毎週お知らせするサービスです。この記事で書いた「AIに出ているかを測る」「正しい情報を届ける」を、お店の代わりに続けます。

  • Googleマップの投稿は週1本。お店の情報をもとに下書きを作り、確認後に掲載
  • 新しい口コミへの返信案を、いつものLINEにお届け。お店は確認して「OK」するだけ
  • 週1回、決まった条件でGoogleマップとAI検索での見え方を測ってレポート
  • Googleのパスワードは預かりません。掲載前にかならずお店が確認

料金・お支払い方法は資料でご案内しています(請求するとすぐにメールで届きます)。月払いは、お申し込みから3か月が最低利用期間です(2026年10月時点)

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結城 隆行ZUBOLAND株式会社 代表取締役

ZUBOLANDで、小さな事業向けのSaaS「UNIシリーズ」を作っています。プロフィール →

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